夏の思い出The remembrance in the summer  
 うーん、うーん  
   
   
   
   
   
 あれ?うなされた?暑くて辛いのかも、せっかくレイ兄さんが心配してくれて、
抱いて寝てくれてたのに、
 
   
 でも、きっと弱い気持ちになるのは良くないと思うの、よし、起きたら
元気に出かけよう!うん、
 
   
 「サン君」
行ってきまーす。
「パル婆さん」
サン君、疲れているんだから、遊んでも働いてはダメだよ。
「レイ兄さん」
晩御飯は用意しておくから心配するなよ。
「サン君」
ハーイ
 
   
 もう暑いよ、パル婆さんが水のボトルを持たしてくれたからいいけど、ね。  
   
 そうだ、お仕事はしてはいけないと言われたから今日は行者様の
ところに行ってみよう、うん、
 
   
 「サン君」
行者様、こんにちは、あの・・・何しているの?
 
   
 「行者様」
おう、坊や元気か、
「サン君」
ハイ、
「行者様」
今何をしていたか、不思議だろうな、
「サン君」
うん、
「行者様」
今していたのは虫を踏み潰さないように慎重に歩いておしっこ「小便」に行くところだった
のだよ。
「サン君」
そうなの?でも・・・・どうして?
「行者様」
それはね、たとえ虫けらでも命あるもの、無造作に殺すべきではないのだよ、でも、
毎日はできないので時々こうして虫を殺さない日を作つているのだよ。
命はめぐるからね。
「サン君」
ふーん、
「行者様」
良くわからないかな?
「サン君」
うん、わからないけども命は大切にすることなの?
「行者様」
そう、そう、偉いな、よくわかったな。


 
   
 「行者様」
おっと、おしっこ「小便」に行くよ、
「サン君」
ぼくもまねしてもいい?
「行者様」
いいよ、良い子は良いことを真似るから良い子だからな。
「サン君」
そうなんだ、
 
   
 「サン君」
よいしょ、虫さんのいないとこ・・・難しいね、
 
   
   
   
 「通りすがりの親子」
「娘」
あれは?
「母」
あら?そうね、暑くなると、ああいう子供もでるのよね。
 仕方がないのよ、
「娘」
そうなんだ。
 
   
 「娘」
行者様でも子供と戯れるのかと思った。
 
   
   
   
 「母」
何を勘違いしているのかしらこの子ときたら、子供ひとりじゃない。
 
   
 「母」
うちの娘は多感な年頃だから仕方ないわね。うん。
 
   
 「行者様」
どうだ、難しいだろう。
「サン君」
はい、虫が見えないから難しいです。
「行者様」
うん、うん、
 
   
 「サン君」
行者様、のぞは乾いていないの?お水もっています。
「行者様」
ありがとう、でも、今日はおしっこ「小便」が近くなるとこまるから
今日はいいよ、
 
   
 「行者様」
さぁ、今日は遅くならないうちにお帰り、
「サン君」
はい、
 
   
 「サン君」
パル婆さん、レイ兄さん、ただいまー
「レイ兄さん」
お帰り、
「パル婆さん」
お帰り、お腹すいたろう、パンをお食べ
「サン君」
はーい、
 
   
 「パル婆さん」
今日はどこまで行ったの?
「サン君」
あのねー、行者様のところにいってね、虫を潰さない歩く練習をしたの、
「レイ兄さん」
なに、なんだかよくわかんないね、まあ、楽しそうだからいいかぁ
「サン君」
うん、楽しかったよ。
「なパル婆さん」
まぁ、一日無事だったてことかい。
 
   
終わり