絵里ちゃん、きっと絵里ちゃんのお母さんを
守るのに必死なんだね、気の毒、
でも、友達もいない人で今回のような不景気で
声もだせなくて苦しんでいる人たちがいるのでは?
、
そんなことを考えると辛いね。
絵里ちゃんがこんなに
早くに働きに行ったことを
知ったなら幸治君や
新之助君など、きっと驚くと
思うよ、
心配かけてしまうかしら?
うん、きっと心配すると
思うよ、特に新之助君
なんかはね、
本当に体はなんともないのかい?無理してはいけないよ、
はい、おじさん、おばさん、大丈夫です。有難う。
よし、私、絵里ちゃんを送っていく、
有難う、たった3時間ぐらいのアルバイトだもの皆さん心配
しないでね、
そうね、気をつけてね、帰るときは電話をしてね、迎えに
行くからね、
はい、ありがとう。
加奈ちゃん、もうそろそろ出かける時間なの、
え!絵里ちゃん、そうね、今行く、
そうそう、絵里ちゃんときたら元気になったとたんに
アルバイトの話を聞くともう働きたいというの、
凄いのよねー
負けまいと幸治君のお父さんまでが絵里さんを我が家で面倒みたいと言い出し、また、絵里ちゃんの元の上司の方までが絵里ちゃんの面倒を見たいと言い出しててんやわんやとなってしまいました。本当。
でも、結局は絵里ちゃんの気持ちを優先して私の家で暮らすことになりました。うん!。そして元気になったらアルバイト、パートをみんなで探してあげることになりました。
また、元上司の方は景気が上向いてきて会社で工員の採用が始まったならいち早く絵里さんを採用するように会社に話をするということです。良かった。
私の親が絵里ちゃんを家で面倒見るというと
新之助君の両親がこのような健気で性格の良い
女子を保護しないとあっては武士の面目が立たない。
ですから、是非我が家で絵里さんの面倒を見たいと言い出すと
でも、本当に良かったよ、あの後も、
絵里,きっと、あの時の自分を思い出しているんだろうな。
繰り返される不幸、今回はコロナでの失職からホームレス化した
人がでているようだ。絵里も身につまされて辛いだろうな。
でも、絵里は偉かったね、いつもお母さんを思い純粋で優しかった。
もう、お母さんも亡くなり寂しいだろうけどね。私が守るからね。そうしなければ
絵里を気に入っていた私の亡くなった父上、母上に叱られるからね。
それにしても、絵里の心にこの出来事は心に残る辛い思いでと
して残るのかな?
そうそう、一生心に残る思い出とは父上さえも戦争の時代を生きて
時代に流されまいといつも心は軍人であった。辛さに負けずに
生きるという意味だったのだろう。
しかしそれもまた生涯の大きな葛藤、
そういう私も明治維新を必要なき戦、有能な若者たちを犠牲にした
決断だったと思う心、そうした傲慢な思考が後の大戦などの決断
などと進む始まりと思う葛藤を抱いて生きている。
しかし、本当に必要なのは葛藤を生じさせない社会こそ必要なの
だろうと思う。
その為にはどうすれば争いのない世の中に出来るのか、世界の
心がどうすれば一つのなれるのかを考えることが大切なのだろうな。
fin